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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2020年5月27日(水)

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知事記者会見

2020年5月27日(水)


知事発表:新型コロナウイルス感染症対策:政府対処方針を踏まえた今後の対応 新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所運営等の見直し 知事の山梨県訪問による「バイ・ふじのくに」の取組推進 静岡県医学修学研修資金利用者の県内勤務状況
記者質問:新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所運営等の見直し
記者質問:知事の山梨県訪問による「バイ・ふじのくに」の取組推進
幹事社質問:休業要請解除後の経済活動状況、リニア中央新幹線
幹事社質問:リニア中央新幹線、休業要請解除後の経済活動状況
幹事社質問:リニア中央新幹線
記者質問:桜ヶ丘病院の移転、知事選
記者質問:サクラエビ

知事発表:新型コロナウイルス感染症対策:政府対処方針を踏まえた今後の対応 新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所運営等の見直し 知事の山梨県訪問による「バイ・ふじのくに」の取組推進 静岡県医学修学研修資金利用者の県内勤務状況

(知事)

はい。夏がまいりました。私の発表項目はですね、ちょっと待ってくださいね。

今日の花ですけれども、紫、これですね。これがリンドウですね。それから、こういうピンクの色、これですね、これはゼニアオイです。黄色のつぼみ、これは透かし百合、それから葉っぱはドラセナであります。

発表項目は全部で五つございます。まず、新型コロナウイルス感染症対策で、政府の対処方針を踏まえた今後の対応についてでありますけれども、まず本県の感染者の状況ですけれども、合計これまで累計で75名と。現在入院されてる方は、3名ということでございまして、ここ数日発生している感染者も濃厚接触した方についてはすべて陰性とわかってるということであります。こうした中、一昨日、政府の方で、緊急事態宣言が全国的に解除されたということでございます。一方、東京ですね。それから、神奈川、東京でも、40パーセント以上の方たちが、感染経路不明と。神奈川においても30パーセント以上が不明ということでございまして、本県における感染者も、そうした地域との接触があった場合に起こりやすくなっておりますので、ですから、なかんずく神奈川の場合ですね、知事さんも今回の解除に対しては、深い懸念も表明されているくらいでありまして、神奈川県このところ数日ですね。感染者が毎日のように出てるという状況でございまして、静岡県といたしましては、首都圏との接触はできる限り避けねばならないということでございまして、向こうからお越しになる方も、これまで通り自粛していただきたいと。それから本県の皆様方もですね、申し訳ありませんけれども、県内での移動は、ともかくも、首都圏側には、もう基本的にいかないという方針で、仕事をしていただいたり、生活をしていただきたいというふうに思います。それから中部圏で、先般ウェブ会議がございまして、そこで共同の申し合わせがありました。これは中部圏内、これは9県1市でございますけれども、ここもですね、お互い県境を跨いだ移動はやめようという申し合わせをしたわけであります。私は従って、愛知県から静岡県にはお越しにならないということは愛知県民の大村知事さんがですね、強く県民に言われたところでもございますので、私ども愛知県にはなるべく行かないように、不要不急にですね、出かけることのないように、ぜひしていただきたいというふうに思っているところであります。本県では、この29日に県の新型コロナウイルス感染症対策本部員会議を開催いたしまして、政府対処方針を踏まえた本県の実施方針を決定いたします。首都圏など大都市圏に隣接近接する本県の立地特性がございますので、これを踏まえ、そうしたところへの今後の自粛要請解除の動向も、加味しながらですね、感染拡大防止と経済再生の両立を図る方針を図ってまいりたいと思っております。新しい生活様式に関わるパネルがございますけれども、これは、これまで通りということで、ふじっぴー君がですね、皆様から向かって左側ですけれども、マスクをしましょうとしています。それから2メートル離れましょうと。それから、外から帰ってきたら、手を洗いましょうということですね、こちらの方は、なるべくですね、食事はデリバリーなど活用して、食堂や、関係者の人たちを励まそうということですね。スポーツは空いてる時間にお願いしたいと。それから、この電車やバスに乗る場合には、混んでる時間をなるべく避けるように工夫をしていただきたい。それからテレワーク、オンラインでの仕事をこれからは工夫して進めて欲しいということですね。それから熱がある場合は、どんな場合でもですね、相手に迷惑がかかりますし、人と会わないということで、相手にご連絡差し上げて、会えないというふうに言っていただきたいと。これは色が違いますが、皆さんと向かって左側は子どもでもわかるようになっております。マスクをする、手洗いをする、それから離れると、これは保育園の方でもわかるようにですね、ひらがなやなんかで少し工夫して。今日こちらに横山さんという人がいると。彼がいろいろとこの方面で、知恵を絞ってくれております。新しい生活様式を守りながらやらなきゃいけないと。ワクチンとか治療薬につきまして、ようやく政府も重い腰を上げられまして、そうしたところに大きなお金がかかりますので、支援をしていくという表明をされました。本県、一貫してこの点を訴えてまいりましたので、ようやく今そうしたことに本腰を入れていただいていくことになったのを喜んでおりますけれども、ともかく、ワクチン、治療薬ができるまでは、第2波、第3波が来るとも限らないということでございますので、3密を避けるほか、新しい生活様式として、われわれが共通に守るべきことがございますので、そこにですね、慣れていただく。そうしたことを、これからも続けてくださるようにとそういうふうには思っているところであります。

それから二つ目の発表項目でございますけれども、新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所の運営を見直します。これから梅雨のシーズンもまいりまして、また台風も来る時期がやってまいりました。そうした中で、感染症も完璧に抑えられておりませんので、どうするかということで、感染症が流行している時期においても、県民の皆様が安心して避難できるように、市、町において、避難スペースの確保をしていただけるように、また感染防止用の資機材の確保ができるように、県といたしましては、地震津波対策等減災交付金の補助率、これまで3分の1でございましたけれども、これを2分の1にかさ上げをいたしまして、支援を行います。また市町の要望を踏まえまして、国のご通知も参考にしながら、新型コロナウィルス感染症に対応した避難所運営のガイドラインを作成し、市町に提供する予定でございます。この取り組みを推進するために、チームを設置しました。チームの長は太田危機管理監代理でございます。いらっしゃいますか、ちょっと一言ありますか。

(太田危機管理監代理)

危機管理監代理の太田と申します。このたびですね、新しい生活様式のもとにおいても安心して避難していただけますよう、ガイドラインを作りまして、市町とともにですね、県民の皆様にPRしてですね、万全を期していきたいと思ってます。とにかく密集しないよう、避難所の数をまずは増やしていくということが一つ。それと避難される皆様にも避難行動ですね、必ずしも避難所に行くばかりが避難ではございませんので、しっかり地域のリスクをですね、把握していただいて、自宅の二階に避難するであるとか、知人や親戚のお宅に避難するとか、様々な分散した避難ということで、密を避けていくということを基本として取り組んでまいりたいと思っております。よろしくお願いします。

(知事)

体もがっちりして彼は非常に頼りになる危機管理監代理であります。これまでは1ヶ所に集中してご避難をお願いすることになっていましたけれども、これからは3密を避けなきゃならんということもございまして、分散型でも、避難ができるように工夫をするということで、新しい要素が加わった避難所運営の見直しでございます。

三つ目でございますけれども、山梨県を訪問します。これは、バイ・ふじのくにの取り組みを推進するためでございますけれども、5月15日に皆様にもご案内したと思いますけれども、山梨県の長崎幸太郎知事さんと電話で、私どもバイ・シズオカの取り組みをしておると。そしてまた、山梨県も静岡県と同様、いわゆる言うところの感染限定期、われわれのレベルでいうと警戒レベル3ということでですね、それなりのこの感染症へのコントロールが効いてるということで、同レベルであることなので、お互いに励ましませんかということになりまして、そうしましょうということになりまして。私は明日、新しい生活様式を徹底した上で、という、これ大前提でございますけれども、山梨県との移動については制限を設けないということで合意をしております。両県合わせますと450万人になります。お互いにこの旬の農林水産物を購入したり、中部横断道を活用して、感染防止対策に対応した、安全で安心な宿泊施設などを相互に利用することで現在、大変厳しい状況に置かれている生産者や事業者の皆様を支えていくことができると考えております。私は明日山梨県南アルプス市を訪問いたしまして、山梨県の長崎幸太郎知事さんとバイ・ふじのくに、バイ・シズオカ、バイ・やまなしということで、その推進に関する意見交換を行います。今、山梨県はさくらんぼが旬と。露地物のさくらんぼ出始めましたので、そうしたものを購入いたしまして、バイ・ふじのくにを実践してまいる予定であります。山梨県におかれましても、目下聞こえてきてるところは「ふんばろう山梨」を合言葉に、すでに様々な県産品の販売促進が行われていると承知しております。また、山梨県の長崎幸太郎知事さんも、バイ・ふじのくにの取り組みについて、様々なアイディアをお持ちのようでございます。お聞きするのを、私楽しみにしておりまして、今後お互いにですね、このバイ・ふじのくにの推進について意見交換をしてまいりたいと。このバイ・ふじのくにというのは、サービスを買うということで、もちろん農作物あるいは山梨県の人たちにとっては、静岡県の海産物などが魅力だと存じますけれども、それだけではなくてですね、お互いに、その観光も励まそうということでございまして、本県の静岡県スポーツ・文化観光部のですね、川口課長さんが大変素晴らしい新型コロナウイルス感染症に関する対応方針としてですね、宿泊施設、観光施設用のマニュアルを非常にわかりやすくできました。これできたばっかりで昨日、記者会見で披露されたようでありますけれども、これは私、山梨県知事さんにお渡しいたしまして、こうしたことを徹底した上でお互いに旅館、ホテルにですね、泊まってもOKというふうにしていこうと、そのことによって旅館やホテルの方たちを励まそうというふうに思っているところであります。何しろ、経済を支えているのは個人消費であります。かつては6割でした。それが落ち込んでですね。昨年の10月の消費税の増税の影響も出まして、ずっと消費が伸びないという中で、今回の感染症による休業要請みたいなことになって、休業を余儀なくされているところも出てきております。ここをいかに励ますかというところがポイントでありまして、ですから、本県の職員の皆様方は今日ここには、おひとり女性職員を除いてですね、皆男性職員がきておりますけれども、奥方に贅沢をしてもらいなさいと言っております。デパートに行って、ブラウスを買いたいとか、新しい靴買いたいとか、ハンドバッグ買いたいとか。通常ですね、我慢しているところのものを、何でもいいんですよ。買っていただいて、それでデパートを励ますと、そしてまた、お金が回るようにするということで、こういうバイ・シズオカの運動を県、職員挙げてやっていきたいというふうに思っておりまして、そうした運動を同じ感染症のコントロール下にある山梨県と共同してやっていきたいというふうに思っております。本県と山梨県の間でのみの移動ということでございまして、それは毎週金曜日に本県ではチェックをしております。感染状況、それに応じた形で大丈夫だということで、愛知県は駄目、神奈川県は駄目、東京も駄目です。しかしながら、山梨県はオーケーということでございますので、皆様方、中部横断自動車道等を活用してですね、お互いに励まし合おうではありませんか。川口くん、来てますか。一言どうぞ。どうぞ。

(川口観光政策課長)

はい。観光政策課長、川口と申します。昨日説明の機会をいただきましてありがとうございます。この指針ですけれども、新しい生活様式の中で、観光を再始動させるというようなことでは安全、安心、衛生面、ここのところをしっかりと整えてお客様を迎えることが何より重要だというようなことで、この指針を作成いたしました。明日知事から山梨県知事に指針をご紹介いただけるというようなことでございまして、指針が広く発信されますこと、ここにつきましては本県の安心安全な観光地域づくり、この取り組みを進める上において大変心強い限りでございまして、われわれといたしましても、県内の観光関連事業者、そちらの方に感染防止対策、広く実践していただきたいというようなことで、ご活用いただければというふうに考えております。以上でございます。

(知事)

川口君でした。なんか似てますね。これ気が付きました。農作物のふじっぴーが出ております。わかりました。川口君でした。

マスクですね、静岡県の社会福祉協議会さんでは、特別養護老人ホーム、保育所など、社会福祉施設において、使用するマスクや消毒液等の寄附を募集されています。マスクとか、消毒薬等は徐々に供給が改善してきてますけれども、まだ十分とは言えない状況でございますので、5月29日までの予定であった寄附の期間を6月12日まで延長されました。お子様や高齢者を守るため、県としましても、静岡県の社会福祉協議会の活動に賛同いたしまして、職員に寄附を呼びかけるなど、協力をしてまいりたいと。アベノマスクもそろそろ届く頃じゃないかと思いますけれども、この支給のマスクですね。こうしたものも間に合っていればですね、こちらでそれぞれの職員で使えばいいんじゃないかという声も上がっておりまして、そういうふうにして寄附をふやしていきたいと思っております。また静岡県ボランティア協会をはじめとする民間の団体におきましても同様な活動が行われております。県民の皆様におかれましては、ご家庭や事業所等においてマスクや消毒液に余裕がある場合にはぜひご寄附をお願いしたいと存じます。

発表項目の最後ですね。静岡県の医学修学研修資金利用者の県内の勤務状況でございます。利用者が令和2年4月1日現在で、何と1208名となりました。そして、本年4月1日現在で、この利用者の中で、現在県内で勤務されている、お医者様とその卵ですね。その方たちが前年比61人増で522人というふうになりました。そして、返還免除勤務を終えられた内71.7パーセント、7割を超える方が、数で言いますと、104人の方々たちが県内で定着なさってご勤務されております。なお、この制度は、返還免除の勤務期間の途中でも大学院、あるいは海外留学に行くことができる猶予期間を設けておりまして、キャリアアップに支障のないように配慮されたものになっております。バーチャルメディカルカレッジの実績が、毎年のように、このお医者様が県内に誕生しているということで、10人のうち7人が、その返還猶予期間が終わった後も、静岡県で生活をし、働いていただいてるということをご報告いたします。これに関わる資料はご提供しているんでしょうか。そうですか。皆さん、これまでの経過を示した資料もございますので、ご覧いただければと存じます。私の方からの発表は以上であります。




記者質問:新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所運営等の見直し

(幹事社)

はい、ご説明ありがとうございました。発表項目について一つ教えてもらってもよろしいでしょうか。避難所の運営なんですけれども、その3密を避けるっていう形になりますと、当然、より広いスペースが必要だったりですとか、運営人数も増えたりですとかそういったことがあると思うんですけれども、その大体のその具体的なイメージとしてこれぐらい増えそうですとかそういったものがあればちょっと教えてもらいたいなと思ったんですけれども。

(太田危機管理監代理)

まず避難スペースの確保については先ほども少し申し上げました通り、まずはですね、今、一般的に学校の体育館とかそういったところが避難スペースになっていることが多くございますが、例えば、さらに教室を追加するであるとか、あるいは市の施設だけでなくて、地域の公民館であるとかコミュニティセンターみたいなところ、そういったところを使う、あるいはホテルや、そういった民間の施設、企業の施設、そういったことを使うということで、今、市町の方が、そういった相手の所有者の方と調整を徐々に始めていくというような状況でございまして、それによってスペースを確保するという、それともう一つは、この避難する方の避難行動についても、先ほども申し上げました通り、避難所に行くだけでなくてですね、いろんな形の分散化を図って、それを合わせてトータル的なスペースを確保していくというようなことで、基本と考えております。以上でございます。

(幹事社)

加えて、ちょっと今聞き取れなかった部分があったんですけれども、県の補助を引き上げていく、なんの補助かもう一度教えてもらってもよろしいですか。

(太田危機管理監代理)

補助は避難所の施設整備ですね、消毒施設であるとか、あるいは換気の施設、そういったものを、もう新たに感染症対策として設置する場合について、従来の交付金、県の交付金の補助率を3分の1から2分の1に引き上げるということを、制度を変えて対応していくということでございます。以上でございます。

(幹事社)

ありがとうございました。では発表案件について質問のある社はお願いします。

(記者)

お願いします。先ほどの補助に関しては、予算措置はどのような形で検討してらっしゃるんでしょうか。

(太田危機管理監代理)

規定のですね、県の27億円の交付金予算を活用して補助してまいります。以上でございます。

(記者)

何点かありますけども、まず先ほどおっしゃったホテル、民間、近隣の施設。民間の施設でいうとホテルのほか、何を想定されてますでしょうか。

(太田危機管理監代理)

今ホテル以外には、例えば企業のですね、研修所であるとか、そういったところをその企業の施設などについても、市町の方で交渉というか、調整に入っているということを聞いております。

(記者)

もしその民間の施設入る場合はそれぞれ市町が協定を結ぶ形になるのか、どういう枠組みで避難所として指定するお考えなんでしょうか。

(太田危機管理監代理)

それは市町と民間所有者との協定なり覚書で対応することとなると想定しております。

(記者)

その場合はその県がその対象となる施設がなかった場合、そういうものを進めるっていう形にするのか。そもそももう避難所の場所って、いろいろ除外しないといけない部分だとかいろいろ条件が厳しい中でいうと、もうそこを当て込んでというか、そもそもそういうところを開拓してくださいというふうにマニュアルに落とし込むのか、その民間の考え方というふうにとらえてますか。

(太田危機管理監代理)

一つはですね、現に大規模の災害等が発生した場合にですね、ホテルや宿舎の協会と県との協定の中で、そういったものを活用するというような協定がございます。そういったことを基本的な理念にしてですね、そういったことを各市町が具体に各市町のホテル宿泊施設の所有者と具体な検討していくというようなことは、すでに取り組んで進めているところでございますが、その適地とか、いろいろ避難場所に適する適さないとかありますが、そういったことについては、全体的にそのハザードをと照らし合わせて検討していく必要があると考えております。

(記者)

おっしゃってるものはいわゆる地域防災計画に落とし込んでいく避難所という理解でいいんですよね。

(太田危機管理監代理)

いわゆる指定避難所、緊急避難所、避難場所ですかということがありますが、それを緊急避難場所の一つになるのか、あるいは暫定的な、暫定といいますか、一時的な避難所となるのか、その辺の法的については、これから検討してまいりたいと思います。

(記者)

今、避難場所とおっしゃいましたけど、避難場所っていう言葉を使うんですか。

(太田危機管理監代理)

緊急避難場所というものと、避難所という、そういった使い分けをしております。一時的にですね、危険を回避するために避難するところについては、指定緊急避難場所という言い方をしております。それを逃れて、新たな生活をする場所ということで、そこは避難場所、指定避難所とい呼んでおります。そういうふうに使い分けております。

(記者)

まだそこの枠組みを県としては固めてないということでいいんですかね。

(太田危機管理監代理)

新たに設置する施設については、ちょっとまだそこについては、法的な位置付けということについては、これから検討することになります。

(記者)

あと最後に、先ほど知事発表された関係ですけど、マスク、消毒液ってまだ十分じゃない状況の中で、具体的に避難所の感染防止対策として、そのマスク、消毒液のほか、その非接触型体温計とかいろいろ医療物資も必要になってくると思うんですけど、そこの点の手配についてはどういう形で県は市町に対してサポート入っていくんでしょうか。この避難所、避難場所の視点でどうお考えでしょうか。

(太田危機管理監代理)

それは通常のですね、先ほど交付金を活用すると言いましたけども、新たにそういった形で感染症対策で付加的に必要となる感染予防物資については、交付金のかさ上げの対象としておりますし、県民の方に対してもですね、マスクの持参であるとか、避難時の携行品の中にですね、新たに感染症対策として必要なものを持参するような呼びかけも併せてしてまいりたいと思っております。

(記者)

仕組みではなくて、その足りてない中でどういうふうに支援をしていくんでしょうかっていうお尋ねをさしてもらってるんですけども、そこをどういうふうなお考えでしょうか。

(太田危機管理監代理)

絶対量として足りてないという。それはマスク、最近では普及してきておりますが、マスクの代用となるものとかですね、そういったことの、いわゆるマスクの作り方みたいなそういったことも含めてですね、住民の方にはお知らせしていきたいというふうに考えております。

(記者)

最後で消毒液はどういうふうに準備するんでしょうか。

(太田危機管理監代理)

それも避難所に単位で一定の量を確保するように進めてまいりたいと思ってます。

(記者)

一定の量が確保、今なかなかできない状況の中で、どうされるんでしょうか。

(太田危機管理監代理)

それ最大限、できる限り確保していくとしか今の時点でお答えできません。

(記者)

財源の部分なんですけど、先ほどの質問で県の27億円の交付金を活用するとおっしゃったんですが、これはもう4月補正かなんかで可決してるお話で。

(太田危機管理監代理)

当初予算の中で可決しております。

(記者)

当初予算はもともとその3分の1の予定で、しかも避難所を増やさない前提のお金ですよね。それ足りるんでしょうか。

(太田危機管理監代理)

今精緻にはですね、そこまでは見積もりしておりませんが、それは今の時点では今の当面今の枠の中で必要なものを先取りしてやっていくということになるかと思います。

(記者)

多分当然足りなくなるので、それは別途補正と。

(太田危機管理監代理)

そういった状況が来たら、また考えております。

(記者)

全部でどのぐらい増える総額どのぐらいになるっていうような、概算はありますか。

(太田危機管理監代理)

ちょっと今そこまで見積もっておりません。

(記者)

加えてお願いします。避難所なんですけれども、一部の研究などでは、雑魚寝の避難所で感染者がいた場合、この床にウイルスが付着したほこりなんかが体育館の床なんかと巻い上がりやすかったりとかですね、そういうのがあって、大体20センチぐらい普通の生活の動きの中でも、床から舞い上がるんじゃないかってなると、雑魚寝はよくないんじゃないかというっていうような指摘も出てるようなんですが、避難所に関しては。段ボールベットをすべての避難所にみたいな話もすでに検討されたりするんでしょうか。

(太田危機管理監代理)

すでに各市町においてはですね、段ボールベッドでありますとか、足がついたようなですね、組み立て式のベット的なものを購入しているところもあります。一律にこれを揃えなさいというようなことでなくて、そういった点も配慮しましょうということになるかと思います。

(記者)

そうしますと先ほどの3分の1から2分の1に引き上げられる交付金の対象というのはそういう、高床式のベットなんかも含まれると考えてよろしいんでしょうか。新しい設備の中に。

(太田危機管理監代理)

そうですね。

(記者)

あくまで消毒薬とかマスクとか、そういうベッドとかっていうのが含まれる。

(太田危機管理監代理)

はい。




記者質問:知事の山梨県訪問による「バイ・ふじのくに」の取組推進

(記者)

この件に関して質問のある方はいらっしゃいますでしょうか。

(記者)

避難所の件ではなくて、バイ・ふじのくにの方のことで伺いたいんですけれども、今回は知事の方からご訪問ということですけれども、長崎知事が今後静岡訪問されることになるかどうかという見通しがどうなっているかということとあと、会談時間20分と短いですけれども、この場合ふじのくに以外のことをお話しされるご予定っていうのは何かおありでしょうかということを伺います。

(知事)

はい。多分来られると思いますね。私自身は、勝手に行くっていうことだったんですけれども、長崎知事がですね、ぜひ出迎えたいと、また自分からも提案があるということでございましたので、私としましては、それは大変ありがたいということで。やはり海のない県ですからね。沼津なり清水なり、あるいは焼津なりですね、お越しになりたい方がいらっしゃると思います。特にまた、伊豆半島には山梨県もかつてからたくさんのお客様が来てらっしゃいますから、私どもとしましては、それを見越した上で、この宿泊観光施設についてのガイドラインも作りましたので、それがもうきっちりできているところにお越しいただけるようにですね、お互いに向こうもそうしていただくと我々も行きやすくなりますから、これから協力が始まるばっかりで、ともかく、山梨県としても、今もう踏ん張ろうということでですね、ギリギリのところでなさっておられるということをよく知っておりまして、お互い助け合うということで合意してますのでね。明日、取材してください。

(記者)

話題としては、バイ・ふじのくにくらいということで。

(知事)

バイ・ふじのくにと言いますと、向こうではさくらんぼとか場合によっては、甲州ワインとかね、そういうイメージが強いと思うんですけども、このバイの中にはですね、もちろん寄り添うという意味もありますけれども、本当にバイ買うってことで、その買うはサービスも入ってますと。つまり、グッズといいますか、目に見えるグッズだけでなくて、旅館に泊まったり、あるいはホテルに行ったり、そうした事のサービスを受けるということも入れるということで。そこはですね、ひょっとすると、知事さんまだ念頭にないかもしれないので、これを明確に言うということでですね、先ほど川口君の方で、何とか今日に間に合わせるような形で、指針を作ってくださったとということであります。

ちょっと先ほどのね。太田さんが実はこれは、太田君がね、避難所の件で、今まで避難所ってのはもう静岡県はやってるわけですね。しかし、この感染症に合わせてやらなきゃいけないということをずっと議論してきたわけです。とりあえずこれを問題提起して、そして何と市町の方でも、3密を避ける形での避難所ってのはどうあるべきかということでですね、こちらも援助するからということで、実はこの重要性をお知らせするっていうのが、目下のところの一番重要なメッセージでございまして、全部でき上がったから言ってるんじゃなくて、ひょっとするといつ台風が来るかもしら大雨が来るかもしらんと言う流れの中で、この感染症に照らした形での避難所運営だということを考えなきゃならないという。言ってみれば、呼びかけなんですね。ですから先ほど細かなこと言われましたけども、実際は本当にこれから詰めていくというのが現在の実態です。その辺誤解のないようにしてください。

本来こうしたものはですね、複合災害、場合によっては富士山噴火もしっかりしない津波が来るかもしれない、地震が来るかもしれない、大豪雨が来るかもしれない。そしてこれが感染症もまだ収束してないと、そういうその複合的災害時にどうするかっていうのをずっと考えてきました。

しかしながらですね、差し当たって感染症に注力しなきゃいけないと。ですから、例えば空いている校舎を使おうといったときにですね、水はどうなってるか電気はどうなってるか、あるいは動線をきちっと感染者と他の人と区別できるかと。これをやるにはですね、やっぱり大分時間がかかるしお金もかかるということでですね、少しこう先延ばしにしてたわけですけども、もうこの点は先延ばしにするべきではないと、また台風シーズンも来る集中豪雨もありうるということでですね。これからこの問題を皆さんも市町の方たちも当然考えるべくして考えるということで、一緒に考えようという、そうしたレベルなのですね。大体仰ったことについて、太田危機管理監代理からご答弁申し上げた通りでございますけれども、そのようにご理解いただければと存じます。なるべく早急にですね、これをまとめたいと思っております。

それから予算についても、ともかくできるところからやっていこうということでですね。足りなくなったものは後で補正で、これを整えるとこういう段取りになります。




幹事社質問:休業要請解除後の経済活動状況、リニア中央新幹線

(記者)

では、幹事社質問に移らさせていただきたいと思います。

今日は2点あります。まず1点目が新型コロナについてでして、県内の休業要請解除されてから今日で10日目となります。県内の経済活動の状況についての所感を教えてください。

またバイ・シズオカ運動について今説明していただきましたけれども、さらなる経済対策についての考えなどがあればお聞かせください。

2点目がですね、リニアの有識者会議についてです。リニア工事については国交省による有識者会議が2回開催されました。2回目の会議においては参加委員からはJRの説明に対して、専門家でもわかりにくい。地元の気持ちを酌み取った説明が第1といった意見も聞かれましたが、この2回を終わっての知事の所感を教えてください。以上です。

(知事)

はい、ありがとうございました。まず経済活動の現況ですけれども、これはこの間の日銀のご発表と共有するものがございまして、個人消費、輸出、生産など主要項目が減少。いや、大幅に減少という状況です。県内の景気については前月に引き続き、新型コロナウィルス感染症の影響から悪化しているという判断をされておりますけれども、私どもも全く同じ判断をしております。ただ、緊急事態宣言が解除されまして、少しずつ動き始めてるなという感触も持っております。まだまだ本格的な回復には時間がかかるであろうということでございます。我々はこのヘルスとウェルスをどのように両立させるかということですが。差し当たってですね、今、中小企業、小企業、これはもう資金繰りがもう大変なのでですね、つなぎの融資は、徹底的に出してですね、倒産に追い込まれないようにして差し上げたいと。それともう一つは専門家派遣というのをですね、強化しまして、雇用調整助成金ですね、これの活用を促すために、社会保険労務士等々の専門家の派遣制度を充実させることにいたしました。これは守りの方ですけれども、攻める方としましては、テレワークであるとか、あるいは遠隔型非接触型のですね、そういうビジネスモデルをやるとか、どんどん支援していくということです。

それからヘルスとウェルスというふうに言いましたけれども、ヘルスをともかく国民、県民の健康を守らなきゃいけないということですけれども、守る側には医療制度とか医薬品とか、そして医療計画があります。こうしたところにですね、乗り出そうとしているところには、積極的に支援をしていくということであります。

それから何と言いましても、経済の半分以上を占めてるのは、人々が毎日生活するために使うところの個人消費です。この個人消費が冷え込んでは、非常に問題なのでですね、これはもう日本が30年以上抱えてきた問題なので、ここはもう買い支えをするということで、いろんな工夫をしてですね、県内の中で、お金が循環するようにできる限りのことをすると、これがバイ・シズオカ。経済圏も山梨県を踏まえてですね、450万規模における経済圏を域内で向こうの果物王国、こちらの食材王国、そして海のもの、それから農のもの、幸のもの。それから違う形の温泉等々ございますからですね、そうしたところを中心に山梨県民静岡県民ふじのくに国民がですね、お互いに動いて、そして消費を上げていくと。

特に消費をなさるのは、もちろん記者さんもなさると思いますけれども、あなたも奥さんもなさるんじゃないですか。奥さんが使うでしょ。例えば化粧品とかですね、毎日の食べるものとか、着るものですね、衣食に関わるものです。日常生活に関わるものがですね、これが一番大切なんですね。自分で決められますから。だからそこのところで、一番財布のひもを握っている方がですね、今は財布のひもをゆるめて、そして県民を励ますためにお金を使いましょうという運動をしながら、いわゆる需要を喚起していくと。私ははっきり言いまして、アベノミクスは失敗したと思ってます。すなわち日銀がものすごくお金をですね、市場に供給してるわけですね、ご案内のように国債を買いまくって今無制限に国債を買いますと、コマーシャルペーパーも買えますと。しかしながら、それは何のためかというと、企業が生産に乗り出したり乗り出しやすいために来たわけですけれども、30年間、全く生産活動がうまくいかないと、内部留保だけが増えてるという状況でしょ。そうした中で個人消費が冷え込んでるわけです。その個人消費が冷え込むような政策が取られてきました。今これは感染症でガタガタと落ちています。ここは何としても支えないといけないと。だから実はちょっと生活の質を上げるといいますか。ハイカラになるといいますか、おしゃれをするということそれ自体がですね、そうしたものを提供している生産者あるいは流通業者、加工業者に励みになるということでですね。この数ヶ月は皆さん、デパートでも、あるいは食品展でも、あるいは農業、漁業、林業、医療の現場でもですね、あちらこちらに行ってですね、皆さんお金を使いましょうという運動ですね。こういう事業関係の個人消費を上げるための運動を静岡県ふじのくにからですね、やっていってこの域内におけるこの17兆円、山梨県を入れると約20兆円ぐらいにはなるんじゃないかと思うんですけれども、この20兆円規模の、ふじのくにのGDPですね。ここのですね、個人消費おそらく10兆円ぐらいだと思いますけど、それをもっと上げていきたいというふうに、少なくとも半分には持っていきたいというのが我々の長期的なものです。

差し当たっては、ヘルスに関わるものを注力しながらですね、そこにこのウェルスを産んでいくと。ライフサイエンスといいますか、生命科学に関わる産業、これは遺伝子技術もそうですけれども、医学もそうです。これは宝の山だと思ってます。今静岡県は、医療器具あるいは医薬品で、過去10年間1兆円規模のですね、日本一を誇っていると。そして山梨県は、精密機械の生産が得意です。そこで、山梨県と静岡県がメディカルデバイスコリドーというのも締結されました。これはまさにですね、我々今考えておりますヘルスをウェルスに変えていくというこの政策と合致するものでありまして、そうしたものはちょっと長期的になりますけれども、そうしたところに注力をしていくという経済政策を考えています。そのためにですね、今はヘルスに関わる感染症対策に関わる委員会などもございますけれども、県の精鋭を集めてですね、短期的中期的長期的なこの経済対策の計画をですね、作っていくということで合意をみているところです。幹部の間での合意をみているところです。それが第一点目です。

それから第2点目は、リニアですね。リニアはですね、今日金子社長から、実に、誠実なご返事をいただきまして感じ入っております。先般彼の方からお手紙が来まして、ぜひ会いたいということだったんですけれども、金子社長が第1回目の会議で、極めて不適切な発言をされましてですね。委員の先生方のみならず、大臣の不興まで買ったということですから、これを謝罪し、かつ撤回してくださいということだったんですけれども、そういうお手紙をさしあげたところ、撤回いたしますという返事が来ました。これは私が個人に対して、謝罪ではなくてですね、これはこのあいだの抗議は、金子社長に対する抗議は、市町の首長それから利水関係者、地域住民、全体が抗議したものなんですね。ですから、次の記者会見でも、公的な場でですね、きっちりと謝罪・撤回をしていただく必要があるというふうに思ってます。それからこの会議2回ありましたけれども、会議のこの運営が実に拙劣であるなと思っております。

こういう感染症の蔓延の中での会議ですから、Web会議は仕方がないんですが、まず器具がですね、時代遅れのものを使ってるんじゃないかと思うくらいですね、ですからこちらでやった方がいいんじゃないかっていう人がいるくらいですね。固定したところにカメラがあって映しているという形でしょう。何となく静止画面にも見えますよね。ですから、透明性に非常に欠けるというところがありますでしょう。これ仕切っているのは誰ですかということですね、鉄道局長じゃないですか。そしてこれでいいとおっしゃってるわけでしょう。しかしそれは、合意した事項、いの一番透明性を確保すると。そして、全面公開というところをきちっと謳ってあってそれに合意されてるわけですね。ですからですね。このことをかばってですね。ちゃんと守ってるっていうふうなこと。これは筋が違ってますね。それから金子社長のお手紙、丁寧なお手紙が来ましたけれども、なぜ彼はこの発言をしたのかというと、この会議を仕切っている鉄道局長が、その会議に呼んだからでしょう。それが、彼の権限においてなされたわけですね。そしてそれは大臣の不興まで買ったと。その責任をとるのは誰ですか。もちろん発言した人本人でもありますけれども、本人は謝罪し撤回されている。だけど、責任を取るべきは会議を仕切った水嶋鉄道局長その人ではないかと思いますね。ですからここでも筋を違えてると思います。筋を違えてるっていうことにおいてですね、約束を守らないということ。それからこういう金子社長にすべて責任転嫁すると。筋を通さないことにおいて一貫しているところがありますね。要するに、筋を曲げてるということだと思います。そもそもですね。静岡県におきましては今、県議会でさきの2月議会でもですね、この水問題も決議もされてるわけですね、大変に関心があるわけです。その人たちが見られないじゃないですか。だから県民全体の代表である県議会の人達も見られないと。それだけではありません。このリニアの南アルプス工事につきましては、山梨県知事さん、長野県知事さん、それから岐阜県知事さん。個人的にですね、全国知事会などで、非常に御関心を持たれております心配もされております。なかんずく全国の何て言いますか。期成同盟会の会長、愛知県知事さんは非常なる関心を寄せられておられるわけですね。アクセスできないではありませんか。そういうことをですね、踏まえるならば、この会議の運営の拙劣さってのはですね、呆れ果ててるという感じであります。これはもう猛省してもらわないといかんというふうに思ってます。以上です。

ただし、委員の発言はね、テープ起こししたものが1回目のやつがきましたけれども、それはね、なかなか見識のある発言をされておりまして、ご立派だと思いますよ。どこにこれを隠す必要がありますか。しかし出てくるのがすごく遅いじゃありませんか。もともとそれを全部公開してればですね、そんな手間を省くことができるわけですね。ですからまずは約束を守りなさいと。最近はもう透明性についてですね。いろんな官僚の書類隠しだとか起こっておりますけど、その片棒を担いでるんですかと。恥を知れと言いたいですね。

(記者)

ありがとうございました。ちょっと1点質問させていただきたいんですけれども、今日これ金子社長からは発言撤回しますという謝罪が来たということで、先ほど知事の方で、だけれども公的な場で謝罪撤回をする必要があると思っているというご発言があったと思うんですけれども、これを受けてまた改めて、例えば有識者会議ですとか、そういったところに出席、例えば金子社長がして謝罪するですとか、そういったことがさらに必要っていうふうなお考えということでよろしいでしょうか。

(知事)

水嶋局長が彼を呼ばない限り、金子社長がしたくてもできないですよね。ですから他の機会を通じて、つまり公的な記者会見他でもですね、そういう機会があります。今回の手紙は、私個人宛ですから、川勝平太他、例えば市町村の代表あるいは利水組合長の皆様って形になってきてませんのでね。その人たちの抗議に対して、社長としてお答えになる必要があるだろうということで、そこはまだ終わっていないというふうに認識しております。




幹事社質問:リニア中央新幹線、休業要請解除後の経済活動状況

(記者)

ありがとうございました。では幹事社質問について質問のある方お願いします。

(記者)

リニアの件でなんですけれども、まず今日金子社長からお手紙をいただいて、撤回いたしますという話だったんですけど、知事は金子社長の1回目の手紙の返信の中で、トップ会談について、やぶさかではないという話をされて、その条件として有識者会議の謝罪撤回を条件に考えますよみたいな返答だったと思うんですけど、そこら辺の部分は変更されることはあるんですか。

(知事)

これは水嶋鉄道局長に私の個人の名前で、あなたの権限において金子社長を呼んだのだから、それが失態を招いたのだから、あなたの責任において金子社長を呼んで、謝罪並びに撤回するのが筋でしょうという流れでですね、まさかそれをしませんという返事をですね、水嶋局長から来ると思ってもいませんでしたから、ですからもう水嶋君はですね、そういうことをやるつもりはないんでしょう。非常にこのマネジメントの何と言いますか不誠実さというものがですね、ここに表れてると、そこはどうしても仕方がないので、金子社長は実に誠実なお手紙で、お手紙見ましてですね。本当に真摯なご自身の言葉で語られてますからね。よくわかりました。ただ、個人宛になっているので、抗議は皆さんなさってますよと。広く国民も含めてですね。関心を持っているので、公的にご謝罪並びに撤回をしていただきたいということです。

(記者)

例えば金曜日に確かJRの会見が予定されてると思うんですけど、そこでもし謝罪撤回をした場合、トップ会談も検討されるっていうことでよろしいですか。

(知事)

私、手紙ですね。金子さんからの最初の手紙ですけれども、ともかく本工事をやりたいという、そのための準備をしたいということだったんですけれども、しかし本工事を誰がやるんですか、作業員ですね。作業員の作業場、これはいわゆる東俣線、林道並びにトンネル工事で、静岡市長さんと2年前に約束されたやつですね。これをですね、しっかり整備することを通して初めて作業者の安全が確保できるんじゃありませんかと、それをしてくださいというふうに言ったんですよ。そしたらお手紙の中にですね、してるって書いてあったんです。だから私これ見に行こうと思っております。どれぐらい進んでるのか。ちょうど去年の6月13日に現場を見に行きました。そうするともう東俣線、林道ですね。20数キロにわたってデコボコ道で車がパンクするっていうような状況だったんですね。それを改めるってことで工事をしてるとおっしゃってるので、どうなってるのか。それからトンネルもですね、ちゃんとやってるということなので、見に行きます。それからですね。

(記者)

ちなみにいつ。

(知事)

そうですね今こんな状況ですから、去年6月13日に行ってちょうど1年ごろが目処になるかなと思います。6月の中下旬と。6月中には何とか見に行きたいと思っておりますが。

(記者)

その現場を見て判断を。

(知事)

ともかく現場はやってるとおっしゃってますのでね、その現場を見たいと思ってます。

(記者)

あと、静岡市との合意の中の県道トンネルと、林道東俣線の件なんですけど、知事はそちらを最優先しろというような優先すべきだっていうようなお手紙だったと思うんですけど。これちょっとそのニュアンスとして、教えてもらいたいのは、この工事を終えないと、ヤードの工事に対する県の了解っていうのは出さないのか、そういうおつもりなのか、それとも別に同時並行でいいですよっていう意味合いなのかどちらなのかなと。

(知事)

これは条件ではありません。基本的にですね、作業員の安全を確保するっていうのは、その安全性、これがいわゆる公共交通を預かるものとして最優先するということですね。作業してる人の安全を確保しないで、昨年の秋の台風のようにですね、人的被害は出ませんでしたけど、道路ズタズタになってですね、まだその復旧を完全に終えていないというふうに一応聞いておりますけれども、そういうような状況を招いては、いつ人身事故が起こるかわからないと。もし、人身事故が起こった場合、救急車が入れないでしょう。ヘリコプターも行けません。そういうところに作業員をおいていていいんですかというのが私の手紙の内容です。そうすると社長さんのお手紙にですね。そこをですね、それが一番重要だというふうなことが書かれていたように思いました。ちゃんとそれを考えてらっしゃるんだなと思ってね、偉いなと思います。当たり前のことですけども。

(記者)

では条件ではなくて、本当にやって欲しいっていう。

(知事)

やるべきことだと思っておりますよ。

(記者)

わかりました。ありがとうございます。

(記者)

リニアの関連です。そのトップ会談の件ですけれども、今、知事自らですね来月中にも現地をご視察されるという話がございました。トップ会談に関してはやるとしたら、やる場合にはその視察後に検討したいというお考えで。

(知事)

そうですね。工事をなさってるっていうことだったので、私はなさっていないという現状認識を持ってたんですよ。だけどお手紙によるとしているってことだったのでですね、私、放置してるのは何事かっていうお手紙を書いたわけです。そうすると放置はしてない。ちゃんと安全性を確保し、作業員の安全は我々にとっても一番大事な課題ですと書かれていることがありますので、だから見に行くということであります。

(記者)

すいません。コロナの方なんですけれども、よろしいでしょうか。現状、国はまだ県外への移動は自粛するよう要請している状況です。その中で知事が、ある意味率先して山梨県に行かれるということのまず意味を確認したいのが1点。それに関連して、県民は山梨県の移動について、どのぐらいのレベルの注意どのぐらいのレベルの自粛をして移動すればいいのかということを教えてください。

(知事)

はい。国もですね、ご覧なってわかりますように、都道府県、先頃まで警戒特別区域になったところですね、そこの人たちを念頭に置きながら移動しないようにということです。それからまた、我々は我々できちっとした基準を設けまして、いわゆる感染段階、限定期だとか移行期だとか蔓延期だとかですね。それからまた、警戒レベル6段階に分けまして、様々な指標を数値化いたしまして、それによって、我々のこの県の中における県民の移動というのはできるという判断です。それと同じレベルにあるというのが山梨県だということで、山梨県にそのことを申し上げましたところ、山梨県も、同じようなお考えをお持ちだということでですね、そういう意味で、北海道、あるいは大阪、愛知、神奈川とかですね、そういうところとも全然同列に扱えないということがありますから。私どもは、山梨県と我々独自の安全基準に照らしてですね、安全であると。ただし、3密を避けるとか、新しい生活様式における申し合わせはしっかりお互いに守りながらということで、お互いの信頼関係に基づいてですね、往来をして、いわゆるウェルスの方にですね、軸足を少しずつ移していくということであります。

(記者)

そうであれば直接伺う手段はあんまりないですけれども、例えば長野県近隣の長野県なんていうのも感染状況としては山梨とほとんど変わりません。ここについて検討しないということになってると思うんですがそのあたりのお話は。

(知事)

まずは山梨県ですね。もともと、新潟県、長野県、山梨県、静岡県で、首都圏の方たちにとってはリゾートというか、この危ない東京から逃げたい場所なのでたくさんの人がこられているので、この4県の知事が一緒になってこないでくださいっていう宣言をビデオで流しました。ですから、いずれはですね、長野、新潟まで、中央日本4県がですね、連携できる時が来ると思っております。まずは、山梨県と長野県との間でどうなさるかということがあると思いますね。長野県と新潟県との間で、県境を跨ぐっていうのは、それは大きな決断ですから、いきなりいかに小さな辺りでもですね、離れてるところに行くっていうのとその間のところに、いろいろな危険要素がありますから、私ども差し当たって山梨県とのみということであります。この点は地図にですね落とし込まれているので、金曜日に、従って明後日またですね、山梨県と静岡県の状況、落とし込まれますから、そうしたものに基づいて、交流をするということであります。

(記者)

リニアに関して、現時点で金子社長との会談が実現する可能性っていうのはどれぐらい、知事は考えてますでしょうか。

(知事)

とりあえずですね、いろいろ事実を確認するということがありますし、それから撤回を公的にしていただく必要がありますからね。そうしたことを見ながら、また同時に、皆さんの代表としてお目にかかりますので、関係者に調整をして、そして、ご同意を得た上でですね、お目にかかる算段をしたいと思っております。

(記者)

それは、前向きと考えていいんでしょうか。

(知事)そうですね。

(記者)

やっぱり壁になるのは、いわゆる社長が言っている、この県道の工事が実際にされてるかどうかと、あと謝罪を公式の場でするという、その…。

(知事)

謝罪っていうのは撤回ですね。ちなみにですね、今は工事に入れる状況ではないと思っています。今は、おそらく金子社長も同じだと思いますけれども、この有識者会議、47項目をすべて残りなく科学的工学的にチェックするという、これを国交省が差配しながらやってるわけですから。これを無視することはできないというのは、お互いに確認するということになろうかと思いますね。

(記者)

会った時にということですか。

(知事)

そうですね。それはもう前から私のスタンスです。はい。




幹事社質問:リニア中央新幹線

(記者)

同じくリニアについて伺います。先日の知事のコメントの中で、赤羽国交大臣に直接申し上げたい旨だったと思うんですが、会談なり、電話なり、書簡を送るなり、何かご予定がありますでしょうか。

(知事)

そうですね。今、指示しておりまして、赤羽さんが大臣に就任されてから、まだ1度も表敬もしてません。ですから、表敬も兼ねて、静岡県、国交省にいろいろお世話になっておりますから、また要望することもございますので、そうしたことで大臣の忙しい時間を割いていただくことになるのでですね、そうしたことを含めて全部調整した上で、大臣とお目にかかりたいと、切に思っております。

(記者)

そうしますと、直接お会いしたいということでよろしいでしょうか。

(知事)

直接会いたいですね。

(記者)

リニアに関しては具体的にどのようなことを。抗議ですか。要望ですか。

(知事)

まあともかく、国交省が静岡県と公式に約束をして、県民だよりには、3月、5月号に明確に書かれているじゃありませんか。5項目、いの一番。透明性を確保すると。全面公開と。それを部下が破っているということについて、どういうふうに指導されるべきなのかというのは、私が大臣ならですね、言うべきことをおそらく赤羽さんもですね、言われるんじゃないかと思いますが、それは置いておきまして、国交省との関わりってのは、中部横断自動車道もそうですし、伊豆縦貫もそうですし、三遠南信もそうですし、様々な連携がありますのでね、なるべく早い段階で、赤羽大臣には前からお目に掛かりたいと思っておりました。まだ1度も実現してないのを残念に思ってます。

(記者)

いつごろをご希望されますか?

(知事)

分かりません。これは相手のご都合もありましょうから、はい。今、だけどそれを申し上げましたので、向こうに伝わればですね、調整ができれば、すぐにでもお目に掛かりたいと思っております。最優先です。ただし今東京と静岡との行き来はね、お互いに遠慮しなくちゃいけないので、すぐってわけにはなかなかいかない面があるかもしれません。はい。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

リニアの関係でお聞きします。まずすみません、この金子社長の有識者会議の発言について撤回をということでしたけども、謝罪については、どういうところを謝罪して欲しいというか、どういうところが。

(知事)

そこに書かれてる通りです。ご自身が、科学的な技術的な議論をする場にですね、会社の、言ってみれば思いをぶつけられたわけでしょ。場違いな話をされたわけですね。それもう謝罪されてますね。だけど、その発言を許した人間が、来なくていいって言ってるわけですが、そこはだから金子さんというよりもむしろ今は、問題は水嶋君の方にあるんじゃないかと思ってます。

(記者)

あともう1点ですね、そのリニアに関してなんですけども、今ネット上の誹謗中傷というのが社会的に問題になってるんですけれども、金子社長がこの4月27日に発言された後に、静岡県民を侮辱するような書き込みというのが相次ぎまして、これいろいろネット上で、そういった書き込みなんかを見てみると、静岡県のせいでリニアの工事が遅らされているっていうような、そういうふうに誤った認識に立ったものが、非常に多く散見されたんですけれども、そういった誹謗中傷の書き込みを防ぐために、国交省ですとかJR東海に望まれることというのがあれば、お聞かせください。

(知事)

まずこの件についてですね、新聞、ジャーナリズムっていうのは、社会の木鐸っていうふうに言われます。この世論をリードして、そして何て言いますか、きちっとした判断を持って情報を正確に流すということですね。それを記者さんはやっているんじゃないですか。私は本当に立派だと思いますよ。こういう中傷が流れてると。これはどういうふうにしたら防げるのかと。前の東日本大震災の時のいわゆる放射能の汚染問題でも風評が流れました。風評を防ぐには、正確な情報を広く多くの人たちが共有すること以外にないわけですね。ですからこの今何が問題になっているのかということについて、国交省がですね、そういう風評を防ぐためにも、関係者すべての人たちに公開しなくてはならないわけです。国民は知る権利がありますから。そういう、いわば閉ざされたと言いますか、情報を独占する、或いは狭めるということがこういうその不正確な何か、静岡県が足を引っ張っているとかですね、とんでもない話で。我々は、リニアに反対しているわけではありません。水の問題について、心配しているわけです。これは風評を流されてる方もですね、その立場になれば同じようなことを言われると思います。ですから、これはあの公益の観点からやっているわけで、そういうふうなことをですね、堂々と論陣を張るっていうのは勇気のいることだと思いますよ。ほとんどの人はそれを尻込みすると思いますね。これをあなたはやっているからですね、偉いとか、ちょっとちょっと個人的なことを言って申し訳ないけど、そういうふうなジャーナリストであってほしいと思いますね、皆さんも。

(記者)

国交省とかJR東海に対しては、JR東海に対してですけれども、具体的に何か望まれることはありますか。

(知事)

本来ならJR東海も国交省もですね、そういう風評を防ぐために、自らちょっと説明しなくちゃいけないんじゃないかと思いますけども、そういうことをなさってないですよね。そういうようなところにマネジメントの能力の欠如みたいなのをですね、今実感しております。国交省もですね。

(記者)

ちょうど1年前に、JR東海の金子社長が静岡工区が遅れているせいで、リニアの開業が遅れるかもしれないというような趣旨の発言をされて、それ以降、静岡県に対するそういった誤った情報といいますか、中傷といいますか、そういったものが、広がってきているという現状があるかと思うんですけれども、その辺に対しては、例えば金子社長とお会いになった時に、注意してくれとか、そういった話をするような考えはありますか。

(知事)

あります。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

1点確認させていただきたいんですが、リニアの件で、JR東海側が6月中の準備の工事の再開を希望していると文書にあるかと思うんですが、先ほど知事の、JR東海の金子社長との面談は現地視察をした後で、しばらくの間も厳しいんじゃないかっていうお考えだということだったので、希望しているこの6月中の工事再開というのは厳しいというご認識ということでよろしかったでしょうか。

(知事)

そうですね。工事はですね、例えば西俣って一番奥のところがあります。畑薙から27キロ入ったところです。そこは秋の台風で、ヤードが全部流されて、その中に鉄骨のものがあります。それはまだ川岸にですね、放置されたままなんですよ。言い換えるとまだ道路もできていないわけです。道路もできていないでですね、しかも道路は、実際はこの静岡市なり、或いは川根本町から入っていくということになるわけですけども、作業道ですからね、広い意味で。それができてないわけですね。ですから、そういうのは私は工事だと思いますよ。そういう作業してる人の安全に関わる工事、これが優先されるんじゃないかというふうに思っています。それはもうすぐにでも、発注してやるべきことですよね。だから、その工事の中身についてですね、ひょっとしたらこのイメージが違うかもしれませんけれども、西俣での何か斜坑のトンネル工事なんて今できっこありません。そこに行くのにですね、まだ仮設の道を川の中に、本来河川の中にですね、土砂が埋まっててそこを道にして通っているぐらいですから。まずは作業道を準備してからやるのが筋だと、それが工事でしょうというふうに思ってますが。

(記者)

リニアの、社長の面談の関係なんですけども、国の有識者会議の冒頭で金子社長は例の発言をされたと、謝罪・撤回っていう旨は伝えましたけども、そもそも科学的な議論をする場でああいう発言をされたという中で言うと、その会うことによって、一体何のメリットがあるのかというのは利水者の懸念の不安だとかに結びつけて、懸念とか不安の解消に結びつけないといけないんですけども、それが要は有識者会議でできないわけですよね。で、複数回開催して同じような説明になってて、専門家からも指摘受けてるっていう中で、そのトップが会うことによって、何を狙うのかというか。会う必要があるのかっていうところをちょっとお尋ねしたいんですけど。

(知事)

いやもっともなご質問だと思います。その通りです。だけどもう、2回も3回も会いたい会いたいと来ていただいてですね、私はどなたにでも基本的に、来るもの拒まない姿勢でやってるわけですが、どういう中身ですかといったことで、今こういうことがやるべきことがありますでしょうと、いうことは伝えると。それから今、会議で文字どおり工事現場に関わることについて学者が議論してるわけですね。項目も47項目としても2年近くかけて、オープンに議論してきた。それが今国交省でやられているわけですから、そこにJR東海は本当はきちっとしたデータを出して、それを促進するようにですね、正直に自分の持ってるデータを今までのように隠さないでですね、それが本当の筋で、それを指示するのが本来、JR東海の社長の仕事ではないかと思います。ですから、私はそういう話をですね、もしお目に掛かればそういう話をするだろうと、私がここで言ってることとJR東海の社長さんに言うこととですね。変わることはありませんので。ただ、ともかく向こうが会いたいとおっしゃってるので、何となくですね、拒んでいること自体が、いけずをしてるみたいに取られかねませんからね。そういう誤解も解かねばならないということでもございます。

(記者)

何度もすいません。会談の、もしやる場合なんですけど、今、知事の主張は安全を優先すべきだという話は分かったんですけど、JRからはその6月に再開したいっていう、ヤードの話を説明したいっていう趣旨で会いたいっていうことも書かれてますけど。知事としてはもし面談する場合って、このヤード整備についても、話は受ける?

(知事)

別にどのような話をしてはいけない、やるべきだということも、何も決めていませんけどね。ともかく西俣ヤードは全部流されましたからね、まずそこをきちっと整備しなきゃいけないというのは当然ですよね。そこに行くための道。二軒小屋からこの西俣のヤードに行く道がですね、ズタズタだったじゃないですか、道として通れなかったわけですね。ようやく今暫定的に通れるようになったんじゃないかというふうに思っているんですけど。そうした状況の中でですね、西俣にヤードを造ってこれから工事を始めるというのは、現場を見れば、できるかどうかすぐ分かりますね。ですから私としましては、現場を見に行くと。それを見ないとやっぱり、今の工事の現状をしっかり見てお話しするのが、建設的な議論ができるんじゃないかということです。はい。




記者質問:桜ヶ丘病院の移転、知事選

(幹事社)

では、幹事社質問以外の質問がある社はお願いいたします。

(記者)

会見、長時間及ぶ中恐縮でございます。話題、ちょっとがらっと変わりまして、静岡市の桜ヶ丘病院の移転問題についてです。一部報道でですね、院長が変わったという契機もありまして、病院の移転計画について、一部市立清水病院にゆだねて、規模を縮小するっていう打診があった旨、報道がございました。その規模縮小案について、知事のご所見を伺いたいのと同時にですね、併せて静岡市の方もコロナの対応あって、財政的に逼迫している状況であります。そうした大型事業の見直しも迫られているわけですけれども、そうした中で、庁舎の移転また病院の移転について判断も迫られているわけですが、田辺市長の市政運営に関して知事のご所見を併せて伺えればと存じます。

(知事)

そうですね、やっぱり桜ヶ丘病院というのは、これが移転が問題になったときにもうすでに老朽化していたんですね。私は院長先生にお目に掛かってですね、そうするともう、1日も早く移転したいと。それにつきまして、老朽化がどんどん進行するので一日も早く。それで市の方が、自分のいわば、旧市役所、今の区役所があるので、自分たちものですから、しかもそこににぎわいの多いところだから、そこに移すと。それでJCHOの方はOKされたわけです。そうするとこの区役所をまず壊さなきゃいけないと同時に、区役所をどこに持っていくかっていう、それが議論されてなかったわけですね。これ、区役所を今度浸水域に持っていくということになってですね、より浸水域に近いところに。そしたら、そこがまた問題になって。それがまたどういう機能を持っていくかということが問題になって。ですから5、6年前と全く現状は一緒なんです。何が違ってるかっていうと、病院の老朽化がどんどん進行していることです。もしもあの時にですね、或いは今でもそうですけれども、浸水域でなく丘の上で、歩いて5分のところに、桜ヶ丘公園がありますから、住民の人たちにとってもいわば近所ですからね。もうできていますよ。そうしていれば、もうできてるはずです。今、困ってるのが、静岡県立総合病院です。本来、桜ヶ丘病院に行って手当を受けるべき人が、みんな県立総合病院に来られて、県総に来られているのですね。先生方がもう非常に忙しくなって疲弊してるわけですよ。だから大事なことは、いかにその県民の命を守るかということですから、ですから桜ヶ丘病院をですね、何とかしなきゃいけないという非常に強い気持ちを私は持っておりまして、今回、JCHOが、お金はどうなるんだと、移転はどうなるんだと。解体費用についてもですね、なんかよく不透明なところがあるということでですね、ようやくこの事の重大性に気づかれたんじゃないかというふうに思っておりまして、ですから、私ども、もし頼まれればですね、もうすぐにでも、助力したいという気持ちです、これは。今は、なんていうか、構うなってことでしたからね。ですから、しかし県民イコール市民ですからね。しかも浸水域に病院を持っていくってのはやっぱりね、尾身さんが国会で出席されたじゃないですか。それぐらいやっぱり重大な問題なんですよ。ですから、これ今ガラガラポンにするとおっしゃっているので、いい機会になってるんじゃないかと思いますね。

(記者)

今のお話の中で、手短かにお聞かせいただけたらと思うんですけれども、県としてその協力を惜しまないということについては、具体的にJCHOから何らか県に協力を求めるような姿勢があった場合に、例えばですけれども具体的に県として動くプランがあるか、あれば。

(知事)

県を挙げてですね、病院を維持するために何ができるかという観点で、JCHOさんが、もう市とではなくて県とってことで仰ったらですね、それはもう全面的に御協力をする方向で、私たちは動きたいと。もともと、いわゆる健康福祉部、交通基盤部、危機管理部、全員あそこに病院を造ることについては、県を挙げて反対しましたからね。ですからようやくそこにおける問題が明らかになってきたと。本来、すぐに移されるという、そこでJCHOはOKしたわけですから。結果的に、全く一緒で老朽化が進んで、そして、病院の規模をさらに小さくして、そうするともう県立総合病院もですね、私はもう先生方から聞いてるんですが、何とかしてくれと、桜ヶ丘病院。だけど、今、手が出せない状況ですから、相談があれば、相談に乗りたいという考えです。

(記者)

知事は来年7月に任期満了を迎えますけれども、次の知事選に立候補する考えはありますでしょうか。

(知事)

来年のことって本当に鬼が笑いますね。ですから今、オリパラの件もございますし、そして、ひょっとすると、オリパラどうなるかっていうことでですね、非常に難しい局面ですね。そして今、現状は、いわゆる党派とかを超えた問題、水の問題、あるいはこれらの問題がありますから、私は常に、与えられてる任期は、それを任期としてですね、次のことを一期の時もそうでした二期のときもそうでした。与えられてる任期の中で全力を尽くすということでやってまいりましたし、今もそうしております。

(記者)

考えるときが来る、いずれ来ると思うんですけれども、そのタイミングとしてはどれぐらい考えてますか。

(知事)

考えてません。まあいい人がいらっしゃればね。親が子に、子が孫にですね、世代が移っていくように、やはり、出藍の誉れって言葉がありますけれども、立派な人に皆さんがこの人ならという人がですね、出てこられればですね。もうそれは、一期の時もそうでした。二期のときもそうでしたね。それがわからない場合はですね、県民に選択肢を委ねる以外ないでしょ。ですから、そういう意味でですね、私自身は、自らがどうするかということよりも、今委ねられている仕事に全力を尽くすと。従来通り同じです。「明日いかにならむは知らず今日の身の今日するわざにわがいのちあり」と。こういう心情です。いつもそうです。

(記者)

それは必ずしもご自身じゃなくてもっていう思いもあるということで。

(知事)

いつもそうですよ。優れた人がいるなら、争訟すべきではありませんね。学問もそうです。すぐれた人がいれば、その人の足を引っ張っちゃいけないんですよ、推さないといけない。その人。なんて言いますか、引き出さなければなりませんよね。私の姿勢です。基本的な。




記者質問:サクラエビ

(記者)

一部のメディアで新聞でサクラエビの件出ていますけども、禁漁区となっているところで操業がされてるということなんですが、県として把握されているのか、それが真実なのか、その辺り、教えていただければと思います。

(知事)

中平君が、今調べてますけども、私は基本的に、この間ずっと、由比の方たちを中心にした、サクラエビの漁業者、心から信頼してました。立派だと思ってます。今回こういうことが起こったのですね。だけど必ず自浄作用といいますか、今回の件もですね、しっかり反省されるところ反省して、エビを保護しながら、漁獲をすると。こういう方針ですね、これは全国のモデルにもなってるんじゃないかと思いますので、ですから今回ちょっと勇み足みたいなところがあったみたいですから、その心配しておりますけど、中平君が現状どう見ていらっしゃるのか。

(経済産業部 中平理事)

経済産業部理事兼水産・海洋局長の中平でございます。今知事申されましたように、自主規制違反ですね、漁があったということは事実であるということは、調査でですね、確認をしているところでございます。そのあたりにつきましては現在調整中ということでございます。以上でございます。

(記者)

もう一つ最後に、すいません、知事の言葉として、今、自主規制違反という言葉がありました。知事もとても残念がってるという声がありましたけれども、改めて対策として今後どういうふうに、打ち出していきたい、こういうことをしたいっていうあれば教えてください。

(知事)

その人は何かっていうのは、その人が何をしてきたかっていうことですね。今何をしたいかってじゃなくて。由比漁業組合含めてですけども、実に立派にしてこられました。だから彼らは自浄作用を持ってると思っています。あっぱれな漁業組合ですよ。ただ漁師ですからね。そこに獲物がいたらですね、獲りたくなるという気持ちもわかるでしょう。たまたま漁に出た、それがもし、始めからですね、組合の信頼を裏切るというようなことであるということ。そういう人はいないと思いますよ。あの方たち、大体皆仲間ですからね。その意味でね。今回はいい反省材料になって、もう1回これで結束を固める機会になればなと。県の方も、事実関係を調べてることでありますけれども、非常に厳しい状況に追い込まれたことに対して、責任者の方に対してですね、それからまた、うっかりこの獲った人に対してもですね、気の毒に思ってます。ここはもう1回、乗り越えて、一緒にこのサクラエビを守りながら、静岡県の誇るエビをね、みんなに楽しんでいただけるような、そういう担い手になっていただきたいなと思っております。

(記者)

すみません、最後に一つだけなんですけれども、やはり知事としてもその辺りやっぱり目の前にたくさんのエビがあったら、思わず獲ってしまうんじゃないかという声もありましたけれども、やっぱり不漁が続く中で、やっぱりそれは獲る側としても、やっぱり駄目だと思っててもやっぱりそこは、獲ってしまうって気持ちはやっぱわかってるってことですか。

(知事)

いや、あのね、これは、難しいです。李下に冠を正さずっていうのがありますけれども。人の心ですからね、ですから杓子定規になかなかいかないところがあると。しかしこれまでやってこられた人たちみんな仲間でしょ。それを皆知ってるわけですからね。ですから、今、非難にさらされてる人がいるかもしれないと。もうそうするだけでも十分にですね、つらい思いをしてるんじゃないかと思うんですよ。やっぱりこの一緒に漁してる仲間ともう1回やるという方向に我慢してる人も、しょうがないなということでですね。何とかここは、1回きりの失敗は許して差し上げると。2回目3回目となるとね。さすがに、これ確信犯ということになりますから、ひょっとすると厳しいというような措置がですね、検討されなくちゃならない時期が来るかもしれませんけど、今回は皆驚くぐらいのことでしたから、私としましては、みずから浄化する自浄作用でですね、乗り越えていただけるものと、いうふうに思ってます。

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